春の日差しのように

お仕事のため、分厚いコートを着込んで外へ出る。

すると、ふんわり柔らかな温もりと、ここちいいそよ風。

 

少し涼しげな気温は乾燥していて、露出している手や頬から潤いを奪っていきます。

季節特有といいましょうか。

スキンケアにも気が抜けない今日この頃。

しっかり保湿、肌荒れ防止、がんばらねば。


 

今回は、ご依頼の品をご紹介。

オーダーはまだ慣れていないので、少々手探りぎみに製作しました。

 

依頼人のオーダーは、『メイクポーチ』

使い慣れたものがそろそろ限界なので、新しいものを。

とのことでした。 

 

どうせ使うのなら使いやすい形や機能を持たせたポーチを。

要望を細かく聞かせていただき、以前使用していたポーチも参考にさせていただきました。

外見と中身の布の詳細(柄物、無地等)

ポーチの開け方、ファスナーの長さ

イメージしている色(暖色、寒色等)

中身の機能性(ポケットはいくつか?等)

 

あと、個人的なことですが、ご依頼人のイメージも大切にしております。

今回は身近な方からの依頼でしたので、布選びがとてもはかどりました。

もし存じ上げない方からのご依頼だと、少々お話させていただくことがあるかもしれません。

といっても、どんな食べ物が好きか、色の好みは?等、とてもありきたりなことだと思います。

 

少しでも、ご依頼人の好みに沿ったものを作りたいですから。

 

 

ふと、大変な失敗事。

後で気づいたことなのですが、お話をさせていただいている中で、予算を聞いていませんでした。

いつもなら聞いてたはずが、『作りたい』という勢いに任せて突っ走ってしまったため、聞いておりませんでした。

 

二度とないように反省いたします。

誠に申し訳ありません。(製作後に確認できました) 

 

 

では、製作現場を。

まずは、要望を詰め込んだ試作品をUP。

全体の半分までのファスナーと、内ポケット二つ。

大きさは横20cmほど。

こちらでOKがでましたので、さっそく材料調達。

 

外側をシンプル、内側を柄物ということだったのですが。

シンプル……無地……それだけだとなんだか物足りない。

なにか動きのある、同色だけれど柄が浮き出ているとか……と悩みながら、生地屋さんをうろうろ。

すると、ありました。

写真では白い生地の方。生地の名前が書かれていなかったので予想に過ぎませんが、多分、カーテン生地。

イメージにとても近かったので、こちらを購入。

内側の柄物は、プリントオックスでいい柄があったので、こちらも即決。

ファスナーを調節してもらい、調達完了。

 

 

帰宅して早速作業です。

この生地だけでも、わりと丈夫だったのですが、ポーチにすると形が崩れそう。

でも接着芯を貼ると、縫いにくいのでは……。

それならば。

貼る接着芯の硬さを変えればよいのでは?

外側は硬め、内側は普通地の接着芯を使用しました。

 

完成すると、狙い通り。

外側はぴっちりかっちり。

内側は少し柔らかめだけれど、シワが入りにくいように。

アイロンがとてもかけにくかったですが、無事に完成いたしました。

端もしっかり整え、処理もしっかり。

納品書とカードを入れ、水濡れ防止の梱包処理をしていざ配送。

 

春の日差しのような柔らかな気持ちとともに、このポーチが長くお供ができますように。

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